自分の道は、不安と向き合うことから
私もそうでしたが、今の仕事を通してお会いする50代の社員・職員の方々は大変だなあと思います。
もちろん、50代に限ったことではなく、各世代それぞれが大変なわけですが。
例えば、50代の管理職の方々が抱えている不安や悩みに、次のようなものがあります。
・年金の受給開始は65歳(繰上げ受給もあり)だが、仕事をどうしたら良いのか?
・その前に役職定年があり、どう対応したものか?
・働き方改革というが、管理職としてどう対応したら良いのか?
そもそも、自分にとっての働き方改革とは何か?
時代が変わり、制度が変わり、求められることが変わり、今までのやり方では対応しきれなくなってきている。自分が経験してきたこと、それによって培ってきたスキルや能力そして考え方を、どう変え適用したら良いのか?
「不安」とは、「分からない」ことから起こる感覚です。
「分からない」から「不安」、でも「どうしたら良いか分からない」というループが回ってしまいます。
まずは、「不安」と向き合いましょう。そして、このループを断ち切りましょう。
いや、少しづつ「不安」を減らしていきましょう。
分岐点を作る(今の場所で、兼業・副業、転職、起業)
大きな分岐点もあれば、見逃してしまうような小さなものもあります。
気付かないこともありますが、「どうしようかなあ」という分岐点は、たいがい「まあいいや」として、変化を選びません。
変化をするのは、面倒ですから。あるいは、怖いですから。
変化を選ぶ人は、その効果を知っているからです。
その結果どうなるかわからなくとも、変化を選ぶべし、とまで言います。
その結果はわからないから、「やらない」人と「だから変化を選ぶ」人がいます。
新しいことを選択すれば、新しい経験をして、新しい風景が見えるかもしれません。
今までよりも選択肢が広がる=可能性が増えることにつながります。
良い風景でなければ、それを知ったことになります。
2019年1月に「会社を辞めてひとりの道を選んで6年。振り返って思うこと。」をお話させて頂く機会があり、それに向けて整理していて思ったことです。
ゼロからの出発でしたので、変化させていかないことにはイチにならないので、意識して分岐点を選んできたと思います。
しかし、そう考えてみると、これはもう生まれてからというと大げさですが、私も含めて普通の人がずっと無数の分岐点を通ってきていて、それが人生なんだなあ、なんて感傷にも似た気分になりました。
そこに運命があり、自分の意思があり、気が付かないこともあり、大きなものも小さなものも、分岐点の連続なわけです。
そのために、まず始めること
クランボルツ博士の「計画的偶発性理論」というのがあります。
分岐点に出会い(偶発性)、そこで道を変えるには、その可能性を高めるための行動(計画的)が必要です。
何をしたいのかを考えること、そのためには自分にとっての「知らないこと」が多いので、新しい本を読み、新しい人と出会って意見交換をすることで、考えを深めることができます。
「新しいこと」は、決して「いつもの行動」からは生まれません。
自分の考えを言語化するために、「個人名刺」を作ることと「ブログを書く」ことは効果的です。
そのうえで、(安全そうな)コミュニティに参加してみましょう。
そこから、きっと偶発的な分岐点がおとずれます。
50代になって、いきなり大きな分岐点という前に、それがどんなものか視野を広めながら知る、ということは大切なことと思います。
そんなにやり直しがきくわけではありませんし。
まずは、小さく試してみる。
リスクを小さくすればできることはあります。
だから、まずは新しい行動に出ることが必要なのです。
「50歳からのネクストライフ」は、こちらです。